Love Step
「アイスカフェオレを作ってあげよう」
オフィスのソファーに座らせると雪哉は作りに壁際に設置されている簡易キッチンに行く。
「怖かった?」
作りながら聞く雪哉に杏梨は大きく首を振った。
「怖くない……笑えない自分が腹立たしいの……」
大きなため息を吐いてソファーに身を沈める。
杏梨が強がっているのが分かる雪哉だが可哀想でもきっちりやらせなければならない。
「何か楽しい事でも思い浮かべてごらん 例えば――」
「例えば?」
「露天風呂のこととか?」
露天風呂と聞いて急激に顔が赤くなる。
「た、楽しくない」
そんな杏梨を見て雪哉が笑う。
「なんでもいい 楽しい事を思い浮かべて笑ってみるんだ モデルの経験がないからそんなアドバイスしか出来ないけれど」
出来上がった氷がたっぷり入ったアイスカフェオレを杏梨に手渡す。
「いただきます」
ストローから一口飲むといつもながらの美味しさに笑顔になる。
「その顔だよ」
「えっ?」
「今笑っていたよ」
「美味しかったから……」
「杏梨は食いしん坊だから食べ物の方が笑えるのかもしれないね?」
雪哉がフッと笑う。
「わたし出来る!笑える!行ってくるね!」
杏梨は立ち上がると左手でスカートをパンパンと直しドアに向かった。
オフィスのソファーに座らせると雪哉は作りに壁際に設置されている簡易キッチンに行く。
「怖かった?」
作りながら聞く雪哉に杏梨は大きく首を振った。
「怖くない……笑えない自分が腹立たしいの……」
大きなため息を吐いてソファーに身を沈める。
杏梨が強がっているのが分かる雪哉だが可哀想でもきっちりやらせなければならない。
「何か楽しい事でも思い浮かべてごらん 例えば――」
「例えば?」
「露天風呂のこととか?」
露天風呂と聞いて急激に顔が赤くなる。
「た、楽しくない」
そんな杏梨を見て雪哉が笑う。
「なんでもいい 楽しい事を思い浮かべて笑ってみるんだ モデルの経験がないからそんなアドバイスしか出来ないけれど」
出来上がった氷がたっぷり入ったアイスカフェオレを杏梨に手渡す。
「いただきます」
ストローから一口飲むといつもながらの美味しさに笑顔になる。
「その顔だよ」
「えっ?」
「今笑っていたよ」
「美味しかったから……」
「杏梨は食いしん坊だから食べ物の方が笑えるのかもしれないね?」
雪哉がフッと笑う。
「わたし出来る!笑える!行ってくるね!」
杏梨は立ち上がると左手でスカートをパンパンと直しドアに向かった。