Love Step
ほどなくして香澄が来た。
相談できるのは香澄ちゃんしかいないから食べながら言ってみた。
ゆきちゃんの事ではなく琴美さんの事。
「わたしは良い人だと思うんだけど……」
「スタッフともめるか~ そんな世界、あたしも知らないしな~ 年が近いからやりにくいのかもね」
「……うん」
頷きながらコーラのカップに手を伸ばす。
「じゃあさ!あたしがお客さんになってネイルしてもらうよ!ちょうど来週お姉ちゃんの結婚式があるから」
「お客さんに?」
「そうだよ あたしが琴美さんっていう人がどんな人だか見極めてきてあげる」
良い事を思いついたと両手をポンと打った。
「いいの?」
「結婚式があるからちょうど良いよ!予約を取って行けば良いんだね?」
「そうだけど……」
香澄ちゃんに迷惑かけてしまっているようで申し訳ない。
「いいからっ!あたしが感じたままを言うから」
早速予約を取り、明日香澄はネイルサロンに行く事になった。
香澄が帰った後、ソファーに座る杏梨は浮かない顔だった。
わたしは何がしたいんだろう……。
琴美さんの事を香澄ちゃんに見てもらっても何も変わらないのに……。
ゆきちゃんは琴美さんと会わない方が良いって言うんだから。
ゆきちゃん……。
そうだ、ゆきちゃんが何を悩んでいるかが問題だったよ。
彩さんの事?それとも……違う女(ひと)?
重いため息を吐いてテレビのリモコンに手を伸ばす。
見慣れた男女のアナウンサーが映る。
夕方のニュースの時間だ。
『それでは芸能ニュースです』
ぼんやり見ていた杏梨は耳を疑った。
「……彩さんが……引退……?」
彩が芸能活動を引退するニュースだった。
相談できるのは香澄ちゃんしかいないから食べながら言ってみた。
ゆきちゃんの事ではなく琴美さんの事。
「わたしは良い人だと思うんだけど……」
「スタッフともめるか~ そんな世界、あたしも知らないしな~ 年が近いからやりにくいのかもね」
「……うん」
頷きながらコーラのカップに手を伸ばす。
「じゃあさ!あたしがお客さんになってネイルしてもらうよ!ちょうど来週お姉ちゃんの結婚式があるから」
「お客さんに?」
「そうだよ あたしが琴美さんっていう人がどんな人だか見極めてきてあげる」
良い事を思いついたと両手をポンと打った。
「いいの?」
「結婚式があるからちょうど良いよ!予約を取って行けば良いんだね?」
「そうだけど……」
香澄ちゃんに迷惑かけてしまっているようで申し訳ない。
「いいからっ!あたしが感じたままを言うから」
早速予約を取り、明日香澄はネイルサロンに行く事になった。
香澄が帰った後、ソファーに座る杏梨は浮かない顔だった。
わたしは何がしたいんだろう……。
琴美さんの事を香澄ちゃんに見てもらっても何も変わらないのに……。
ゆきちゃんは琴美さんと会わない方が良いって言うんだから。
ゆきちゃん……。
そうだ、ゆきちゃんが何を悩んでいるかが問題だったよ。
彩さんの事?それとも……違う女(ひと)?
重いため息を吐いてテレビのリモコンに手を伸ばす。
見慣れた男女のアナウンサーが映る。
夕方のニュースの時間だ。
『それでは芸能ニュースです』
ぼんやり見ていた杏梨は耳を疑った。
「……彩さんが……引退……?」
彩が芸能活動を引退するニュースだった。