Love Step
「どうしてそう思うんだ?」
「だって……」
悪い人ではないと思うし、優しい人だと思っている。
だけどどうして思う?と聞かれるとうまく言えない。
「杏梨は人を信用しすぎるよ」
「ゆきちゃんは信用しないの!?わたしのことも信用してくれないの?」
人を信用しちゃだめなの?
普通に接していても心の中で疑っているなんておかしいよ。
「杏梨!?どうしてそこまで飛躍するんだ」
更に疲れたように深いため息が漏れる。
「杏梨を信用していないわけがないだろう?」
「でも……」
「会ったばかりの人に対しての話だ」
「この前、スタッフともめているって言っていたけれど、スタッフにも問題があると思うの あそこで琴美さんは仲間はずれなんだもん」
「それにはそうなった理由があるはずだよ」
「ゆきちゃん!」
何を言っても分かってくれない雪哉に杏梨は地団駄を踏みたくなった。
子供のようにそう出来たら気持ちのはけ口が出来るだろう。
しかし18歳の杏梨は地団駄を踏めずに、下唇を噛んだ。
「唇に傷つく」
唇を白い歯で噛むのを見ていた雪哉が言う。
言うしかないのかもしれない……。
レイプ未遂犯の姉だと言う事を。
「だって……」
悪い人ではないと思うし、優しい人だと思っている。
だけどどうして思う?と聞かれるとうまく言えない。
「杏梨は人を信用しすぎるよ」
「ゆきちゃんは信用しないの!?わたしのことも信用してくれないの?」
人を信用しちゃだめなの?
普通に接していても心の中で疑っているなんておかしいよ。
「杏梨!?どうしてそこまで飛躍するんだ」
更に疲れたように深いため息が漏れる。
「杏梨を信用していないわけがないだろう?」
「でも……」
「会ったばかりの人に対しての話だ」
「この前、スタッフともめているって言っていたけれど、スタッフにも問題があると思うの あそこで琴美さんは仲間はずれなんだもん」
「それにはそうなった理由があるはずだよ」
「ゆきちゃん!」
何を言っても分かってくれない雪哉に杏梨は地団駄を踏みたくなった。
子供のようにそう出来たら気持ちのはけ口が出来るだろう。
しかし18歳の杏梨は地団駄を踏めずに、下唇を噛んだ。
「唇に傷つく」
唇を白い歯で噛むのを見ていた雪哉が言う。
言うしかないのかもしれない……。
レイプ未遂犯の姉だと言う事を。