Love Step
過保護
数日が経ったが、琴美と会わない約束を守っている杏梨に雪哉は安堵していた。
話をした日から3日間くらいは元気が無かったのだ。
それはそれで心配になる。
だが、信頼していた女性がそうではないと聞かされれば落ち込むのが普通であろう。
それでも昨日ぐらいからはいつもの明るい杏梨に戻っていた。
前日にゆずるに外に連れ出してもらったおかげだろう。
陸はまだほとんど分からないが、3人で某テーマランドに出かけた。
帰って来た杏梨は土産話に夢中になった。
「俺も行きたかったな」と雪哉が言うと、申し訳なさそうな顔になり「今度は一緒に行こうね♪」と言った。
* * * * * *
ネイルサロンを横目に琴美が接客しているのを見るとポケットの携帯電話が鳴った。
着信は志岐島だ。
「悪い、すぐに折り返す」
電話を切ると急いでオフィスへ行った。
志岐島との会話は誰にも聞かれたくない。
かけ直すとすぐに志岐島は出た。
「すまない 彼女の近くにいたんだ」
『報告があってな 彼女には半同棲の若い男がいる』
若い男と聞いて以前、路地で見かけた男を思い出す。
「あぁ 一度見た事があるよ 彼がその人物だとしたらまともな仕事についていないような雰囲気だったな」
『フリーターだよ アルバイトを始めてもすぐに辞めるの繰り返しだ もしかしたらその男が杏梨ちゃんを階段から落としたかもしれないと思ってね 写真を撮ったから一度見てもらいたい』
男の写真か……やっと元気を取り戻した杏梨に見せるのは酷だな……。
話をした日から3日間くらいは元気が無かったのだ。
それはそれで心配になる。
だが、信頼していた女性がそうではないと聞かされれば落ち込むのが普通であろう。
それでも昨日ぐらいからはいつもの明るい杏梨に戻っていた。
前日にゆずるに外に連れ出してもらったおかげだろう。
陸はまだほとんど分からないが、3人で某テーマランドに出かけた。
帰って来た杏梨は土産話に夢中になった。
「俺も行きたかったな」と雪哉が言うと、申し訳なさそうな顔になり「今度は一緒に行こうね♪」と言った。
* * * * * *
ネイルサロンを横目に琴美が接客しているのを見るとポケットの携帯電話が鳴った。
着信は志岐島だ。
「悪い、すぐに折り返す」
電話を切ると急いでオフィスへ行った。
志岐島との会話は誰にも聞かれたくない。
かけ直すとすぐに志岐島は出た。
「すまない 彼女の近くにいたんだ」
『報告があってな 彼女には半同棲の若い男がいる』
若い男と聞いて以前、路地で見かけた男を思い出す。
「あぁ 一度見た事があるよ 彼がその人物だとしたらまともな仕事についていないような雰囲気だったな」
『フリーターだよ アルバイトを始めてもすぐに辞めるの繰り返しだ もしかしたらその男が杏梨ちゃんを階段から落としたかもしれないと思ってね 写真を撮ったから一度見てもらいたい』
男の写真か……やっと元気を取り戻した杏梨に見せるのは酷だな……。