Ｌｏｖｅ　Ｓｔｅｐ
「その件は保留にしてくれないか？先日、杏梨に彼女の正体を話したんだ　予想はしていたがかなりのショックを受けてね……今はそっとしておきたいんだよ」



『早く分かっていた方が何かあった時に対処が出来るんだぞ？』



「それは分かっている……」



過保護だと言う事は分かっている。



「……杏梨に見れるか聞いてみるよ」



『俺も杏梨ちゃんに会っておきたいんだけど？』



雪哉がこれほどまでに過保護になる女の子を見てみたい。



「ああ　そうだね　会っておいた方がいい　今夜空いているかい？」



『おー　いつでも空いてる　空いてる』



探偵業は時間がまちまちで彼女を作る時間や会う時間が取れないのだ。



「じゃあ　外で会おう　杏梨を連れて行くよ」



外で食事をすれば杏梨にも気分転換になるだろう。




雪哉は場所と時間を告げて電話を切った。




< 475 / 613 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop