Love Step
杏梨は開いたクローゼットの前に立っていた。
「ゆきちゃんのお友達に会うなんてびっくりなんだけど……何を着ていけばいいんだろう……」
ハンガーにかかるタンポポ色のワンピースを手にしてみる。
ゆきちゃんの高校の時のお友達って言うくらいだから28才……。
子供っぽい服は笑われちゃうかも。
苦労してタンポポ色のワンピースを着て鏡の前に立つと髪の色に合わない気がした。
どうしようかな……。
悩んだ末にもう一度着替え、キャミソールタイプの白地にスカート部分が涼しげな水色の小花が咲いているリゾート風のワンピースに決めた。
これならギプスにも差し支えないし、カーデガンを羽織れば店の中のクーラー対策にもなる。
着替えて待っていると雪哉が迎えに来た。
お酒を飲むので車を置きに来たのだが、杏梨を店に近づかせないようにするためでもある。
「ゆきちゃん、お洋服おかしくないかな?」
「おかしくないよ 杏梨は何を着ても可愛い」
真面目な顔で答える雪哉に杏梨の頬が赤くなる。
「すぐ赤くなるところも可愛いよ」
雪哉の手が頭をポンポンと軽く叩く。
もうっ!いつもからかわれて言い返せない。
ちょっとくやしい。
「ゆきちゃんのお友達に会うなんてびっくりなんだけど……何を着ていけばいいんだろう……」
ハンガーにかかるタンポポ色のワンピースを手にしてみる。
ゆきちゃんの高校の時のお友達って言うくらいだから28才……。
子供っぽい服は笑われちゃうかも。
苦労してタンポポ色のワンピースを着て鏡の前に立つと髪の色に合わない気がした。
どうしようかな……。
悩んだ末にもう一度着替え、キャミソールタイプの白地にスカート部分が涼しげな水色の小花が咲いているリゾート風のワンピースに決めた。
これならギプスにも差し支えないし、カーデガンを羽織れば店の中のクーラー対策にもなる。
着替えて待っていると雪哉が迎えに来た。
お酒を飲むので車を置きに来たのだが、杏梨を店に近づかせないようにするためでもある。
「ゆきちゃん、お洋服おかしくないかな?」
「おかしくないよ 杏梨は何を着ても可愛い」
真面目な顔で答える雪哉に杏梨の頬が赤くなる。
「すぐ赤くなるところも可愛いよ」
雪哉の手が頭をポンポンと軽く叩く。
もうっ!いつもからかわれて言い返せない。
ちょっとくやしい。