Love Step
「用意はいい?行こうか」
「あっ、ちょっと待っててバッグ取って来るっ」
雪哉を玄関に待たせて自分の部屋からかごのバッグを取ってきた。
少し大きめのバッグを持ってきた杏梨に雪哉が手を差し出す。
「?」
「持つよ 手がふさがってしまう」
「ありがとう」
* * * * * *
待ち合わせ場所は時々ゆきちゃんと行くイタリアンのレストランだった。
たぶん、ゆきちゃんとお友達だけなら居酒屋かバーに行くのだろうけど、高校生のわたしがいるからワインが美味しいこのお店にしたに違いない。
レストランに着くとゆきちゃんのお友達は先に来ているらしい。
ウェイターに案内されて行くと、窓際の席に座っていた男性が立った。
「よっ!雪哉」
片手を上げ笑いながら出迎える男性に杏梨は圧倒されてしまいその場に突っ立ったままだ。
その男性はかなりの短髪で背も雪哉より高い。
190センチはありそうだ。
しかもかなりのこわおもてだ。
杏梨が隣にいないことに気づいた雪哉は振り向いた。
「どうした?おいで?」
「あっ う、うん」
びっくりした……や○ざさんに見えたよ。
2人に近づくと、じっと見られていることに気づいた。
あっけに取られているような、その風貌に似つかわしくないキョトンとした顔だった。
「あっ、ちょっと待っててバッグ取って来るっ」
雪哉を玄関に待たせて自分の部屋からかごのバッグを取ってきた。
少し大きめのバッグを持ってきた杏梨に雪哉が手を差し出す。
「?」
「持つよ 手がふさがってしまう」
「ありがとう」
* * * * * *
待ち合わせ場所は時々ゆきちゃんと行くイタリアンのレストランだった。
たぶん、ゆきちゃんとお友達だけなら居酒屋かバーに行くのだろうけど、高校生のわたしがいるからワインが美味しいこのお店にしたに違いない。
レストランに着くとゆきちゃんのお友達は先に来ているらしい。
ウェイターに案内されて行くと、窓際の席に座っていた男性が立った。
「よっ!雪哉」
片手を上げ笑いながら出迎える男性に杏梨は圧倒されてしまいその場に突っ立ったままだ。
その男性はかなりの短髪で背も雪哉より高い。
190センチはありそうだ。
しかもかなりのこわおもてだ。
杏梨が隣にいないことに気づいた雪哉は振り向いた。
「どうした?おいで?」
「あっ う、うん」
びっくりした……や○ざさんに見えたよ。
2人に近づくと、じっと見られていることに気づいた。
あっけに取られているような、その風貌に似つかわしくないキョトンとした顔だった。