Love Step
* * * * * *
「香澄ちゃん♪」
待ち合わせの駅の改札の端で携帯電話をいじっている親友を見つけて杏梨は駆け寄った。
花火大会に来た男女のカップルやグループが目立つが、香澄は1人だった。
「杏梨~」
携帯電話から顔を上げた香澄は杏梨を見てにっこり笑う。
「あれ?彼氏さんは?」
「彼も30分位遅れるって」
「そうなんだ、一緒にいるのかなってドキドキしていたんだよ?」
初対面の男の人に会うのは苦手意識が強く、朝から緊張気味だった。
「そんなにドキドキしなくても大丈夫だよ」
そう言っておかしそうに笑う。
しかし、親友の緊張した表情を見ると言いそうになってしまう。
う~ 言いたい でも驚いた顔が見たいからガマンガマン。
「ねえねえ、わたしの知っている人?」
それだけでも教えて欲しい。
心構えって物がある。
「う~ん それもナイショねっ♪早くあそこに入ろうっ!暑くて汗かいちゃう」
杏梨の左腕を掴むと目と鼻の先のファーストフード店を目指した。
これから花火大会が始まるというのに、店の中は浴衣を着た男女やグループで混雑していた。
「あっ!あそこ空いた 杏梨、座ってて」
ちょうど空いた2人だけの向かい合わせの席に杏梨を座らせて香澄はカウンターに行った。
香澄が飲み物を買ってくるのを待っていると目の前に大学生らしい男の子が座った。
突然座られて杏梨の目が真ん丸くなる。
「あ、あの そこ友達が来るんです」
ちゃんと言えたことに自信が沸く。
「香澄ちゃん♪」
待ち合わせの駅の改札の端で携帯電話をいじっている親友を見つけて杏梨は駆け寄った。
花火大会に来た男女のカップルやグループが目立つが、香澄は1人だった。
「杏梨~」
携帯電話から顔を上げた香澄は杏梨を見てにっこり笑う。
「あれ?彼氏さんは?」
「彼も30分位遅れるって」
「そうなんだ、一緒にいるのかなってドキドキしていたんだよ?」
初対面の男の人に会うのは苦手意識が強く、朝から緊張気味だった。
「そんなにドキドキしなくても大丈夫だよ」
そう言っておかしそうに笑う。
しかし、親友の緊張した表情を見ると言いそうになってしまう。
う~ 言いたい でも驚いた顔が見たいからガマンガマン。
「ねえねえ、わたしの知っている人?」
それだけでも教えて欲しい。
心構えって物がある。
「う~ん それもナイショねっ♪早くあそこに入ろうっ!暑くて汗かいちゃう」
杏梨の左腕を掴むと目と鼻の先のファーストフード店を目指した。
これから花火大会が始まるというのに、店の中は浴衣を着た男女やグループで混雑していた。
「あっ!あそこ空いた 杏梨、座ってて」
ちょうど空いた2人だけの向かい合わせの席に杏梨を座らせて香澄はカウンターに行った。
香澄が飲み物を買ってくるのを待っていると目の前に大学生らしい男の子が座った。
突然座られて杏梨の目が真ん丸くなる。
「あ、あの そこ友達が来るんです」
ちゃんと言えたことに自信が沸く。