Love Step
人の波で立ち止る事もできずに3人は歩いた。
「どこへ行っちゃったんだろう」
香澄が心配そうだ。
「大丈夫、杏梨は小さな子供じゃないよ? 駅に向かっているんだから向こうで会えるよ」
「雪哉さん……」
「そうだよ 駅に着いたら電話をすればいい」
遼平はそう言って香澄の手を取った。
その頃、あの男に似ている男性を追いかけた杏梨は3人から離れてしまった事に気づいた。
「はぐれちゃった……」
心配しているよね。
今は立ち止る事が出来ずに人の波に押されて歩くだけだ。
あの男だったのかな……。
派手な女の子と腕を組んでいた。
琴美さんの彼だったら別の女の子といるはずがないよね?
やっぱり違うんだと心の中で思う。
駅に近づくにつれて人もぶつからない程度に歩けるようになった。
~~~~♪
バッグの中の携帯電話が鳴った。
ゆきちゃんだ。
ごそごそとバッグの中に手を入れて携帯電話を探して取り出す。
その間、切れることなくずっと鳴り続いていた。
「も、もしもし?」
『杏梨 どこにいる?』
心配そうな声が聞こえてきた。
「どこへ行っちゃったんだろう」
香澄が心配そうだ。
「大丈夫、杏梨は小さな子供じゃないよ? 駅に向かっているんだから向こうで会えるよ」
「雪哉さん……」
「そうだよ 駅に着いたら電話をすればいい」
遼平はそう言って香澄の手を取った。
その頃、あの男に似ている男性を追いかけた杏梨は3人から離れてしまった事に気づいた。
「はぐれちゃった……」
心配しているよね。
今は立ち止る事が出来ずに人の波に押されて歩くだけだ。
あの男だったのかな……。
派手な女の子と腕を組んでいた。
琴美さんの彼だったら別の女の子といるはずがないよね?
やっぱり違うんだと心の中で思う。
駅に近づくにつれて人もぶつからない程度に歩けるようになった。
~~~~♪
バッグの中の携帯電話が鳴った。
ゆきちゃんだ。
ごそごそとバッグの中に手を入れて携帯電話を探して取り出す。
その間、切れることなくずっと鳴り続いていた。
「も、もしもし?」
『杏梨 どこにいる?』
心配そうな声が聞こえてきた。