Love Step
雪哉はちゃんと眠るように言って出て行った。
1人になった杏梨は自分の部屋に戻りベッドに入った。
枕に頭を付けると眠りはすぐにやって来た。
店に行くと笠原 リリ子が自分の出ている雑誌をパラパラめくりながら待っていた。
「雪哉さんっ!」
雪哉が入ってくると雑誌をテーブルの上にバサッと置いて立ち上がった。
「お待たせしてすみません 笠原様」
雪哉が言うとリリ子はにっこり微笑む。
「雪哉さんにやってもらえるのならずっとだって待っています♪」
肩甲骨ほどの長さのリリ子はそろえる程度だった。
少しのカットも他の者では嫌だと言う。
マネージャーもほとほと困っているわがままぶりだ。
本人もきれいな事は自覚しているだけ周りの者は何も言えない。
ブローを終えると鏡の中の自分に満足げだ。
「ありがとうございます 雪哉さん」
鏡の中で右を向き左を向き微笑む。
「やっぱり雪哉さんのカットとセットは素敵に仕上がるわ♪」
「満足していただけて嬉しいですよ」
雪哉は出口までリリ子を見送るとオフィスに少しだけ寄ろうと階段を登った。
「雪哉」
自分を呼ぶ声に足を止める。
「彩」
彩が階段の下に立っていた。
「どうしたんだい?」
「峻から聞いて……」
少し話しづらそうに言う。
「オフィスで話を聞きましょう 君、コーヒーを持って来てくれないか」
近くにいた受付の女の子にコーヒーを頼むと彩をオフィスへ案内した。
「どうぞ 座って」
雪哉がソファーを勧めると彩は優雅な所作で座った。
1人になった杏梨は自分の部屋に戻りベッドに入った。
枕に頭を付けると眠りはすぐにやって来た。
店に行くと笠原 リリ子が自分の出ている雑誌をパラパラめくりながら待っていた。
「雪哉さんっ!」
雪哉が入ってくると雑誌をテーブルの上にバサッと置いて立ち上がった。
「お待たせしてすみません 笠原様」
雪哉が言うとリリ子はにっこり微笑む。
「雪哉さんにやってもらえるのならずっとだって待っています♪」
肩甲骨ほどの長さのリリ子はそろえる程度だった。
少しのカットも他の者では嫌だと言う。
マネージャーもほとほと困っているわがままぶりだ。
本人もきれいな事は自覚しているだけ周りの者は何も言えない。
ブローを終えると鏡の中の自分に満足げだ。
「ありがとうございます 雪哉さん」
鏡の中で右を向き左を向き微笑む。
「やっぱり雪哉さんのカットとセットは素敵に仕上がるわ♪」
「満足していただけて嬉しいですよ」
雪哉は出口までリリ子を見送るとオフィスに少しだけ寄ろうと階段を登った。
「雪哉」
自分を呼ぶ声に足を止める。
「彩」
彩が階段の下に立っていた。
「どうしたんだい?」
「峻から聞いて……」
少し話しづらそうに言う。
「オフィスで話を聞きましょう 君、コーヒーを持って来てくれないか」
近くにいた受付の女の子にコーヒーを頼むと彩をオフィスへ案内した。
「どうぞ 座って」
雪哉がソファーを勧めると彩は優雅な所作で座った。