Love Step
* * * * * *



やっとオフィスに戻ってこれた。



疲れを感じていた雪哉は肩をぐるぐる回した。



自分でアイスコーヒーを入れると、パソコンに向かう。



杏梨と話し合う時間を持つために早く帰らなくては。



事務処理をしていると、ふとソファーに置いた黒地に白の大きなロゴが入ったトートバックが目に入った。



雪哉は立ち上がり、ソファーに近寄るとトートバックを手にした。



有名チョコレート店のチョコか、喜ぶだろうな。



小説は3冊入っていた。



いつこの作家が好きだと話したんだ?



嫉妬心がこみ上げて来る。



それに……なんだよ 自分(峻)が載っている雑誌が入っているじゃないか、



峻はまだ杏梨の事が好きなんだと雪哉は確信した。



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