Love Step
「ただいま」
玄関のドアを開けると自分の部屋から杏梨が姿を現した。
いつものような笑顔はないが、それでも昨日よりかは雰囲気が和らいで見える。
「おかえりなさい……」
「ただいま」
峻から預かったトートバッグの持つ手に力が入る。
抱きしめたいのを堪えてそのままリビングへと行くと、杏梨も付いて来た。
「これ峻君から預かってきた」
リビングに入ると、振り返りトートバッグを付いてきた杏梨に手渡す。
「……峻くんから?」
まるで得体の知れないものを見るような目でトートバッグを見ている。
「今日、客として来たんだ 中身はお土産とチョコレートって言っていた」
「お土産……峻くんどこか行っていたんだ……」
恐る恐るといった感じで中身をテーブルの上に出し始める。
彩の事を言えば気にすると思い雪哉は言わなかった。
「おいしそう……」
普段ならばもっと大喜びするだろうに心のわだかまりがあるせいか大人しい。
「それに好きな作家の小説……」
パラパラめくると今すぐ読みたくなった。
「……ファッション雑誌?」
しかもメンズのファション雑誌だ。
小首をかしげる杏梨を横目に見て雪哉は着替えに部屋に行った。
玄関のドアを開けると自分の部屋から杏梨が姿を現した。
いつものような笑顔はないが、それでも昨日よりかは雰囲気が和らいで見える。
「おかえりなさい……」
「ただいま」
峻から預かったトートバッグの持つ手に力が入る。
抱きしめたいのを堪えてそのままリビングへと行くと、杏梨も付いて来た。
「これ峻君から預かってきた」
リビングに入ると、振り返りトートバッグを付いてきた杏梨に手渡す。
「……峻くんから?」
まるで得体の知れないものを見るような目でトートバッグを見ている。
「今日、客として来たんだ 中身はお土産とチョコレートって言っていた」
「お土産……峻くんどこか行っていたんだ……」
恐る恐るといった感じで中身をテーブルの上に出し始める。
彩の事を言えば気にすると思い雪哉は言わなかった。
「おいしそう……」
普段ならばもっと大喜びするだろうに心のわだかまりがあるせいか大人しい。
「それに好きな作家の小説……」
パラパラめくると今すぐ読みたくなった。
「……ファッション雑誌?」
しかもメンズのファション雑誌だ。
小首をかしげる杏梨を横目に見て雪哉は着替えに部屋に行った。