Love Step
「ゆきちゃん、ガイドブック買ってもいい?」
羽田空港の中にある書店の前を通った杏梨は雪哉のTシャツの裾を引っ張って立ち止った。
車の中でどこへ行くのか分かった杏梨は行く先に思いをはせてウキウキしている。
「もちろん いいよ」
「ちょっと待っててね♪」
杏梨は子供のように一目散に書店の中へ入って行った。
すぐに観光ガイドブックの棚を見つけた。
「沖縄……沖縄……」
小さく呟きながらこれから行く沖縄のガイドブックを探す。
「……あった」
ガイドブックを手にしてレジに行く。
「お待たせ~♪」
ガイドブックを片手に雪哉の腕に腕を絡ませる。
「早かったね?」
サングラス越しの雪哉の目と会うと杏梨はにっこり満面の笑みになる。
「すぐ見つかったの」
2人は歩き出そうとした所へ、目の前に2人のOL風の女性が立った。
杏梨は驚いて雪哉の腕から離れた。
「あの、カリスマ美容師の雪哉さんですよね?サイン下さいっ!」
そうだとも返事をしていないのだが、手帳を開いて雪哉の目の前に差し出す。
雪哉は黙って受け取るとペンを受け取りサインをした。
「ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「妹さんですか?すごく可愛いですね」
雪哉から少し離れて立っている杏梨を見てOLが言う。
妹……にしか見えないよね……。
杏梨が心の中で呟いた時、ぐいっと肩を引き寄せられた。
羽田空港の中にある書店の前を通った杏梨は雪哉のTシャツの裾を引っ張って立ち止った。
車の中でどこへ行くのか分かった杏梨は行く先に思いをはせてウキウキしている。
「もちろん いいよ」
「ちょっと待っててね♪」
杏梨は子供のように一目散に書店の中へ入って行った。
すぐに観光ガイドブックの棚を見つけた。
「沖縄……沖縄……」
小さく呟きながらこれから行く沖縄のガイドブックを探す。
「……あった」
ガイドブックを手にしてレジに行く。
「お待たせ~♪」
ガイドブックを片手に雪哉の腕に腕を絡ませる。
「早かったね?」
サングラス越しの雪哉の目と会うと杏梨はにっこり満面の笑みになる。
「すぐ見つかったの」
2人は歩き出そうとした所へ、目の前に2人のOL風の女性が立った。
杏梨は驚いて雪哉の腕から離れた。
「あの、カリスマ美容師の雪哉さんですよね?サイン下さいっ!」
そうだとも返事をしていないのだが、手帳を開いて雪哉の目の前に差し出す。
雪哉は黙って受け取るとペンを受け取りサインをした。
「ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「妹さんですか?すごく可愛いですね」
雪哉から少し離れて立っている杏梨を見てOLが言う。
妹……にしか見えないよね……。
杏梨が心の中で呟いた時、ぐいっと肩を引き寄せられた。