Love Step
「まだお腹空いてないからお散歩しよ?」
杏梨の希望で散歩する事になった。
* * * * * *
「きゃーっ♪きれいな海~♪」
無邪気に波打ち際に駆けて行く姿を見て雪哉は自然と笑みを浮かべていた。
雪哉もゆっくりと波と戯れている杏梨の元へ向かう。
「ゆきちゃ~ん 早くぅ」
振り返り雪哉を手招きしている。
人生を楽しみ始めた中学3年の後半から家にこもる生活をしていた杏梨は初めての体験を心から楽しんでる。
その姿を見てこれからは更に楽しい人生にしてあげたいと思う雪哉だった。
杏梨は細身のストラップのついたサンダルを脱ぎ持った。
海に足をつけたくなったのだ。
9月の海はまだ生暖かさがあった。
「明日は海に入りたいな~」
そう呟いてはみたものの、水着を着る勇気はない。
それに水着はカバンの中に入っていない。
必要な時はホテルで買えば良いと雪哉が言ったのだ。
「気持ちいい?」
「うん ゆきちゃんも入ってみ――」
顔を海から雪哉に移すとすでにスニーカーを脱いでいる最中だった。
一緒になって遊んでくれるのが嬉しい。
2人は波と15分ほど戯れた。
杏梨が動きを止めて桟橋の方を見ている。
「クルージングから帰って来たみたいだね」
時間があればゆっくりクルージングもしたいと思っていた。
「うん 海とヨット すごく絵になってるね」
遠くに男女の団体がヨットから降りるのが見える。
遠目だが普通の観光客ではないようだ。
雪哉も見たことのある撮影機材を運んでいるように見えた。
杏梨の希望で散歩する事になった。
* * * * * *
「きゃーっ♪きれいな海~♪」
無邪気に波打ち際に駆けて行く姿を見て雪哉は自然と笑みを浮かべていた。
雪哉もゆっくりと波と戯れている杏梨の元へ向かう。
「ゆきちゃ~ん 早くぅ」
振り返り雪哉を手招きしている。
人生を楽しみ始めた中学3年の後半から家にこもる生活をしていた杏梨は初めての体験を心から楽しんでる。
その姿を見てこれからは更に楽しい人生にしてあげたいと思う雪哉だった。
杏梨は細身のストラップのついたサンダルを脱ぎ持った。
海に足をつけたくなったのだ。
9月の海はまだ生暖かさがあった。
「明日は海に入りたいな~」
そう呟いてはみたものの、水着を着る勇気はない。
それに水着はカバンの中に入っていない。
必要な時はホテルで買えば良いと雪哉が言ったのだ。
「気持ちいい?」
「うん ゆきちゃんも入ってみ――」
顔を海から雪哉に移すとすでにスニーカーを脱いでいる最中だった。
一緒になって遊んでくれるのが嬉しい。
2人は波と15分ほど戯れた。
杏梨が動きを止めて桟橋の方を見ている。
「クルージングから帰って来たみたいだね」
時間があればゆっくりクルージングもしたいと思っていた。
「うん 海とヨット すごく絵になってるね」
遠くに男女の団体がヨットから降りるのが見える。
遠目だが普通の観光客ではないようだ。
雪哉も見たことのある撮影機材を運んでいるように見えた。