Love Step
バッシング記事
* * * * * *
「はぁ~……」
窓際の席に座っている杏梨は校庭を見ながらため息を吐いている。
ため息は1回ではなく香澄が数えただけでもう10回以上。
「杏梨?ため息ばかり吐いてどうしたの?お姉さんに話してみなさい」
前の席に誰も座っていない事をいいことに、ずるずるとイスを引き寄せ香澄は座ると杏梨の方に身を乗り出す。
「あ……香澄ちゃん……」
あら?いたの?そんな感じの言い方だった。
さっきからいたのにと、香澄はうなだれそうになる。
その時、目が杏梨の鎖骨の辺りに釘付けになった。
うわぁ~ 雪哉さんったら目立つ所に……杏梨は知らないんだろうな。
「どうしてため息ばかり吐いてるの?って聞いたの」
キスマークは見ないようにして……。
気を取り直し、香澄は言った。
「わたしがため息?吐いてないよ?」
「吐いてたよ?それもざっと数えて10回以上も」
「本当に?」
首を軽くかしげている杏梨は女のあたしから見ても本当に可愛い。
「自覚無いなんてどうかしてるよ?楽しい沖縄旅行から帰って来たばかりなんだし、言う事ないでしょ?」
「うん 幸せだよ」
幸せという言葉は今の自分にあるのだろう。
そう思うのに、心の底では不安が……気のせいなのだろうか。
でもため息を吐いていたなんて分からなかったよ……。
「あ!そうだ!遼平さんにプレゼントは渡せた?」
「もちろん♪ムフフ」
「香澄ちゃんも幸せそうで嬉しいよ」
「うん 幸せ♪遼平さん優しいし、カッコよいし、それでいてやんちゃな所もあって、もう最高~」
それからお昼休みが終わるまで香澄ののろけ話に付き合った杏梨だった。
「はぁ~……」
窓際の席に座っている杏梨は校庭を見ながらため息を吐いている。
ため息は1回ではなく香澄が数えただけでもう10回以上。
「杏梨?ため息ばかり吐いてどうしたの?お姉さんに話してみなさい」
前の席に誰も座っていない事をいいことに、ずるずるとイスを引き寄せ香澄は座ると杏梨の方に身を乗り出す。
「あ……香澄ちゃん……」
あら?いたの?そんな感じの言い方だった。
さっきからいたのにと、香澄はうなだれそうになる。
その時、目が杏梨の鎖骨の辺りに釘付けになった。
うわぁ~ 雪哉さんったら目立つ所に……杏梨は知らないんだろうな。
「どうしてため息ばかり吐いてるの?って聞いたの」
キスマークは見ないようにして……。
気を取り直し、香澄は言った。
「わたしがため息?吐いてないよ?」
「吐いてたよ?それもざっと数えて10回以上も」
「本当に?」
首を軽くかしげている杏梨は女のあたしから見ても本当に可愛い。
「自覚無いなんてどうかしてるよ?楽しい沖縄旅行から帰って来たばかりなんだし、言う事ないでしょ?」
「うん 幸せだよ」
幸せという言葉は今の自分にあるのだろう。
そう思うのに、心の底では不安が……気のせいなのだろうか。
でもため息を吐いていたなんて分からなかったよ……。
「あ!そうだ!遼平さんにプレゼントは渡せた?」
「もちろん♪ムフフ」
「香澄ちゃんも幸せそうで嬉しいよ」
「うん 幸せ♪遼平さん優しいし、カッコよいし、それでいてやんちゃな所もあって、もう最高~」
それからお昼休みが終わるまで香澄ののろけ話に付き合った杏梨だった。