Love Step
雪哉とゆずるは話があるらしく、杏梨は遠慮して自分の部屋へ行った。
携帯電話を見ると、何件も香澄から入っていた。
メールと電話……メールには心配だから連絡してとあった。
ベッドの上に座った杏梨は深いため息を吐くと香澄の番号を押した。
膝を抱えて胸には大きなピンク色のクッション。
何かを抱えていなければ怖かった。
『杏梨っ!』
すぐに香澄は出た。
「香澄ちゃんも見たんだね?」
『うん 杏梨は大丈夫?遼平さんからも状況を聞いて――』
「遼平さんが?どうしたの?お店が何か?」
店の事まで気が回らなかった。
そういえば、まだ雪哉が仕事を終えて帰ってくる時間ではない。
『電話や取材、色々な人がお店に来て仕事どころじゃなくなったって 杏梨は大丈夫なの?』
「うん 今ゆずるさんが来てくれてるの 2人で話し合ってる」
『別に過去の恋愛なんて誰にでもあることじゃん 気にする事ないからね?』
「……うん でもそこが問題じゃないみたいなの……」
『?』
「わたしと婚約している事がゆきちゃん……ロリコン扱いで……評判を落としそう」
『あ―― そのことか……たしかに年が10才離れているもんね』
「いくら校則の緩い学校でも何らかの処罰があるかもしれないし」
『そっか……』
「なんか……わたしたち……悪い事しているみたい……」
止った涙が再び流れ始めた。
『杏梨っ!そんな事ないよ!恋愛は自由だよ』
携帯電話を見ると、何件も香澄から入っていた。
メールと電話……メールには心配だから連絡してとあった。
ベッドの上に座った杏梨は深いため息を吐くと香澄の番号を押した。
膝を抱えて胸には大きなピンク色のクッション。
何かを抱えていなければ怖かった。
『杏梨っ!』
すぐに香澄は出た。
「香澄ちゃんも見たんだね?」
『うん 杏梨は大丈夫?遼平さんからも状況を聞いて――』
「遼平さんが?どうしたの?お店が何か?」
店の事まで気が回らなかった。
そういえば、まだ雪哉が仕事を終えて帰ってくる時間ではない。
『電話や取材、色々な人がお店に来て仕事どころじゃなくなったって 杏梨は大丈夫なの?』
「うん 今ゆずるさんが来てくれてるの 2人で話し合ってる」
『別に過去の恋愛なんて誰にでもあることじゃん 気にする事ないからね?』
「……うん でもそこが問題じゃないみたいなの……」
『?』
「わたしと婚約している事がゆきちゃん……ロリコン扱いで……評判を落としそう」
『あ―― そのことか……たしかに年が10才離れているもんね』
「いくら校則の緩い学校でも何らかの処罰があるかもしれないし」
『そっか……』
「なんか……わたしたち……悪い事しているみたい……」
止った涙が再び流れ始めた。
『杏梨っ!そんな事ないよ!恋愛は自由だよ』