Love Step
* * * * * *
杏梨の部屋から電話が鳴っているのが聞こえた。
杏梨はお風呂に入っている最中だが、この時間に最近は貴美香から電話が入る。
雪哉は部屋に入り机の上に置いてあった携帯電話を見た。
着信は案の定、貴美香だ。
「もしもし」
『あら、雪哉くん』
「杏梨はお風呂なんです」
『そう 用事はないのよ また電話するわね』
「伝えておきます」
電話を切り、携帯電話を机の上に置いた時、一枚の名刺が目に入った。
週刊○○?どうして杏梨がこんな名刺を?
「あれ?ゆきちゃん」
髪をタオルで拭きながら杏梨は雪哉を見ている。
「貴美香さんから電話が鳴っていたんだ」
「あ~ そうだっ!忘れてたっ」
舌をペロッと出した杏梨は雪哉の手元に目が止った。
「ゆきちゃん……」
「これはどうしたんだい?」
名刺をひらっとチラつかせてから聞く。
「えっと……今日の帰り道で……」
「いいかい?杏梨 マスコミや雑誌編集者に話しかけられても無視をするんだ 言ってあっただろう?」
怒ってはいないが、小さな子を諭すような口調だ。
「でもっ、ゆきちゃんが誤解されたままなんて嫌なの」
「俺は気にしていないから 杏梨も気にしないように努力して」
そう言って不安そうな顔の杏梨を引き寄せると抱きしめた。
杏梨の部屋から電話が鳴っているのが聞こえた。
杏梨はお風呂に入っている最中だが、この時間に最近は貴美香から電話が入る。
雪哉は部屋に入り机の上に置いてあった携帯電話を見た。
着信は案の定、貴美香だ。
「もしもし」
『あら、雪哉くん』
「杏梨はお風呂なんです」
『そう 用事はないのよ また電話するわね』
「伝えておきます」
電話を切り、携帯電話を机の上に置いた時、一枚の名刺が目に入った。
週刊○○?どうして杏梨がこんな名刺を?
「あれ?ゆきちゃん」
髪をタオルで拭きながら杏梨は雪哉を見ている。
「貴美香さんから電話が鳴っていたんだ」
「あ~ そうだっ!忘れてたっ」
舌をペロッと出した杏梨は雪哉の手元に目が止った。
「ゆきちゃん……」
「これはどうしたんだい?」
名刺をひらっとチラつかせてから聞く。
「えっと……今日の帰り道で……」
「いいかい?杏梨 マスコミや雑誌編集者に話しかけられても無視をするんだ 言ってあっただろう?」
怒ってはいないが、小さな子を諭すような口調だ。
「でもっ、ゆきちゃんが誤解されたままなんて嫌なの」
「俺は気にしていないから 杏梨も気にしないように努力して」
そう言って不安そうな顔の杏梨を引き寄せると抱きしめた。