Love Step
* * * * * *



1時間後、杏梨は雪哉の車の助手席に座っていた。



まだ暑いから車のエアコンの涼しさが嬉しい。





学校の近くに雪哉は車を止めた。




「迎えに行くよ 何時に終わる?」



「あ……今日香澄ちゃんと帰りに渋谷に行く事になってるの でも夕食までには帰れるから」



急に言われて杏梨は驚いたが、顔色を変えないで嘘が出てきた。



「そうか、じゃあ食事に行こうか」



「うん♪送ってくれてありがと♪」



杏梨はにっこり笑うとドアを開けて車を降りた。


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