Love Step
杏梨は今日一日、学校を休むことになった。
今から行っても遅刻だし……。
リビングのソファーに座っていると雪哉が自分の部屋から出てきた。
スリムなジーンズに黒いTシャツ、真っ白なジャケットを着ている。
胸に覗くのはシルバーのアクセサリー。
うぅっ……カッコいい。
杏梨はその姿にしばし見惚れてしまう。
「杏梨、行ってくるよ なるべく早く帰ってくるから」
テーブルの上に置いてあった時計を腕にはめながら言う。
「うん 分かった」
「頭が痛いとかないかい?」
玄関に向かう雪哉が立ち止り、ぎこちなく付いて来る杏梨に振り向き聞く。
「身体が筋肉痛みたいなだけで他はなんともないよ」
「そうか、何かあったら気にせずに電話する事 いいね?」
「はい」
杏梨の返事に満足して雪哉は出かけた。
愛車の鍵を手にして駐車場へ向かう。
バイクの件はいやいやでも杏梨を納得させる事が出来て足取りは軽くなる。
姉のゆずるに来て貰ったのは正解だった。
自分ひとりが言ってもきっと杏梨は言う事を聞かなかっただろう。
処分をしたと言った原付バイクは多少壊れていたが直せば走る。
だが、雪哉は廃車にしたかったのだ。
もう危険な目に遭われるのはたくさんだ。
今から行っても遅刻だし……。
リビングのソファーに座っていると雪哉が自分の部屋から出てきた。
スリムなジーンズに黒いTシャツ、真っ白なジャケットを着ている。
胸に覗くのはシルバーのアクセサリー。
うぅっ……カッコいい。
杏梨はその姿にしばし見惚れてしまう。
「杏梨、行ってくるよ なるべく早く帰ってくるから」
テーブルの上に置いてあった時計を腕にはめながら言う。
「うん 分かった」
「頭が痛いとかないかい?」
玄関に向かう雪哉が立ち止り、ぎこちなく付いて来る杏梨に振り向き聞く。
「身体が筋肉痛みたいなだけで他はなんともないよ」
「そうか、何かあったら気にせずに電話する事 いいね?」
「はい」
杏梨の返事に満足して雪哉は出かけた。
愛車の鍵を手にして駐車場へ向かう。
バイクの件はいやいやでも杏梨を納得させる事が出来て足取りは軽くなる。
姉のゆずるに来て貰ったのは正解だった。
自分ひとりが言ってもきっと杏梨は言う事を聞かなかっただろう。
処分をしたと言った原付バイクは多少壊れていたが直せば走る。
だが、雪哉は廃車にしたかったのだ。
もう危険な目に遭われるのはたくさんだ。