Love Step
* * * * * *
慎重に説明書を読んでやったはずなのに……。
鏡に映る自分を見て泣きたくなった。
「どうしよう……」
泣きたくなったのではなく泣いていた。
ふんわりパーマになるはずだったのにクルクルと思いもよらない髪型になってしまった。
すぐに髪を何度も何度も洗ったがまったく変わらない。
* * * * * *
「ただいま」
雪哉が玄関を入ると真っ暗だ。
「杏梨?」
疲れて眠っているのか?それとも出かけている?
いや、夜に出かけられる杏梨じゃないしな。
雪哉は杏梨の部屋の隙間から明かりが漏れているのを見て近づいた。
「杏梨?」
部屋をノックした。
その途端、バタバタと物音がして何かあったのかと雪哉はとっさに部屋を開けた。
「入るぞ!」
「だめーっ!入ってこないでーっ!」
バタバタと物音がしたのは杏梨が急いでベッドに行き布団を被ったせいだ。
「どうしたんだ?」
布団にもぐって顔を見せない杏梨に怪訝そうな顔になる。
「だめ、ゆきちゃん 向こうへ行って……」
「杏梨!何かあったのか?顔をみせてくれ」
顔を見るまでは心配だ。
「何もないっ!部屋から出て行って!」
「杏梨!」
もどかしさで呼ぶ声が大きくなった。
慎重に説明書を読んでやったはずなのに……。
鏡に映る自分を見て泣きたくなった。
「どうしよう……」
泣きたくなったのではなく泣いていた。
ふんわりパーマになるはずだったのにクルクルと思いもよらない髪型になってしまった。
すぐに髪を何度も何度も洗ったがまったく変わらない。
* * * * * *
「ただいま」
雪哉が玄関を入ると真っ暗だ。
「杏梨?」
疲れて眠っているのか?それとも出かけている?
いや、夜に出かけられる杏梨じゃないしな。
雪哉は杏梨の部屋の隙間から明かりが漏れているのを見て近づいた。
「杏梨?」
部屋をノックした。
その途端、バタバタと物音がして何かあったのかと雪哉はとっさに部屋を開けた。
「入るぞ!」
「だめーっ!入ってこないでーっ!」
バタバタと物音がしたのは杏梨が急いでベッドに行き布団を被ったせいだ。
「どうしたんだ?」
布団にもぐって顔を見せない杏梨に怪訝そうな顔になる。
「だめ、ゆきちゃん 向こうへ行って……」
「杏梨!何かあったのか?顔をみせてくれ」
顔を見るまでは心配だ。
「何もないっ!部屋から出て行って!」
「杏梨!」
もどかしさで呼ぶ声が大きくなった。