Love Step
あの人もモデルだったんだ。
2人は姉弟らしいけどあまり似ていない気がする。
雪哉は杏梨の髪に施術を施しながらも杏梨の様子を時折見ていた。
ファッション雑誌は杏梨の興味を引かないらしくほとんど見ないで早いスピードでめくっていく。
だがその手が止まった事に気づいた。
彩と峻くんの記事か……。
しばらく見ていた杏梨はまたページをめくり始めた。
* * * * * *
そしてかなりの時間が経ち、終わる頃には杏梨はうとうとしていた。
「杏梨、出来たよ」
その声にハッと目が覚める。
「えっ?」
キョロキョロしてここが雪哉の店だと言う事を思い出した。
そんな杏梨に雪哉はクスッと笑い、顔をほころばせた。
「終わりましたよ お姫様」
ケープが外された。
頬に髪の毛が触れる。
どうし……て……?
驚きすぎて手が動かない。
「更に可愛くなったよ 鏡のカバーを外そう」
鏡にかかった白い布を外そうとした。
「ちょ、ちょっと待ってっ!」
心の準備って言うものが……。
杏梨は自分を見るのが怖かった。
ゆきちゃんは可愛くなったというけど本当にそうなったのか自信がない。
2人は姉弟らしいけどあまり似ていない気がする。
雪哉は杏梨の髪に施術を施しながらも杏梨の様子を時折見ていた。
ファッション雑誌は杏梨の興味を引かないらしくほとんど見ないで早いスピードでめくっていく。
だがその手が止まった事に気づいた。
彩と峻くんの記事か……。
しばらく見ていた杏梨はまたページをめくり始めた。
* * * * * *
そしてかなりの時間が経ち、終わる頃には杏梨はうとうとしていた。
「杏梨、出来たよ」
その声にハッと目が覚める。
「えっ?」
キョロキョロしてここが雪哉の店だと言う事を思い出した。
そんな杏梨に雪哉はクスッと笑い、顔をほころばせた。
「終わりましたよ お姫様」
ケープが外された。
頬に髪の毛が触れる。
どうし……て……?
驚きすぎて手が動かない。
「更に可愛くなったよ 鏡のカバーを外そう」
鏡にかかった白い布を外そうとした。
「ちょ、ちょっと待ってっ!」
心の準備って言うものが……。
杏梨は自分を見るのが怖かった。
ゆきちゃんは可愛くなったというけど本当にそうなったのか自信がない。