Love Step
無理だよ……こんなに明るい色だし……スカート……。
自分から女らしくなりたいと言ったけど、こんな服を見たら無理だと思ってしまった。
あの事件があって以来、足を出した事がないのだ。
杏梨の心に不安が広がっていく。
動揺し始めてこの場所にいる事が苦痛を感じる。
呼吸が苦しく頭に酸素が行き届かなくなり意識が朦朧としていく。
鏡に映る自分を見て更に追い討ちをかけるように不安になる。
嫌だよ……怖いっ!
杏梨は試着室を飛び出した。
「杏梨さん?」
着替え終わるのを待っていた千代美が驚くが、杏梨は立ち止りもせずに出入口に向かった。
誰も目に入らなかった。
自分がどこへ行けばいいのかも分からない。
「杏梨!?」
ただならない杏梨の様子。
店のドアを出て行こうとする杏梨の腕を雪哉は掴んだ。
「杏梨!どうしたんだ!?」
呼吸が荒く、怯えた様子で雪哉の手から逃れようとする。
「杏梨、俺だ!落ち着け!」
その言葉にビクッとして怯える瞳と雪哉の瞳が合った。
「ゆき……ちゃん……」
ぐらっと杏梨の身体が揺れる。
「杏梨っ!」
倒れる杏梨の身体を支えると抱き上げる。
「大丈夫ですか!?いったいどうして……?」
千代美が側に来て驚いて尋ねる。
「千代美さん、申し訳ありません 今日はこれで帰らせてもらいます」
雪哉はすまなそうに謝ると店を出た。
自分から女らしくなりたいと言ったけど、こんな服を見たら無理だと思ってしまった。
あの事件があって以来、足を出した事がないのだ。
杏梨の心に不安が広がっていく。
動揺し始めてこの場所にいる事が苦痛を感じる。
呼吸が苦しく頭に酸素が行き届かなくなり意識が朦朧としていく。
鏡に映る自分を見て更に追い討ちをかけるように不安になる。
嫌だよ……怖いっ!
杏梨は試着室を飛び出した。
「杏梨さん?」
着替え終わるのを待っていた千代美が驚くが、杏梨は立ち止りもせずに出入口に向かった。
誰も目に入らなかった。
自分がどこへ行けばいいのかも分からない。
「杏梨!?」
ただならない杏梨の様子。
店のドアを出て行こうとする杏梨の腕を雪哉は掴んだ。
「杏梨!どうしたんだ!?」
呼吸が荒く、怯えた様子で雪哉の手から逃れようとする。
「杏梨、俺だ!落ち着け!」
その言葉にビクッとして怯える瞳と雪哉の瞳が合った。
「ゆき……ちゃん……」
ぐらっと杏梨の身体が揺れる。
「杏梨っ!」
倒れる杏梨の身体を支えると抱き上げる。
「大丈夫ですか!?いったいどうして……?」
千代美が側に来て驚いて尋ねる。
「千代美さん、申し訳ありません 今日はこれで帰らせてもらいます」
雪哉はすまなそうに謝ると店を出た。