お隣りは先生!?

自覚

―ドーン。
―バーン。

学校に響き渡る、花火の音。

今日は体育祭当日。
天気は快晴。雲一つない青空が広がっている。

まさに体育祭日和だなぁ。
私は、ジャージに着替えながら、ふとそんな事を思っていた。

「舞波!おはよう!」

「亜希!おはよう。今日のリレー頑張ってね。亜希、アンカーなんでしょ?」

「任せとけって♪」

亜希は足が速い。
というか、運動神経が抜群に良い。

本当、その能力を少し分けて欲しいくらい。

「それよりも......ねぇ、舞波?」

亜希は肩に手を置いてきて

「?......何?」

「二人三脚頑張ってね?安東ちゃんと♪」

「あ......亜希!?」

「じゃあ、先に校庭行ってるね~。」

亜希は走って教室を出て行った。

......
亜希......もしかして、気付いてる!?

(放送)
「教室に残っている生徒は、急いで校庭まで来て下さい......」

やばい。早く行かなくちゃ。

私は急いで教室を出た。
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