お隣りは先生!?
「あ......ごめんなさいっ。」


私は慌てて先生から離れた。


「あ......いや......こっちこそごめん......」


暫くの沈黙......


「舞波!?大丈夫?」

応援席から亜希が駆け寄ってきた。

「......怪我ないか?」

担任の櫻井先生もきてくれた。

「大丈夫だよ。亜希。櫻井先生もありがとうございます。どこも怪我はありません。」

「俺も大丈夫。」

安東先生も言って、亜希と櫻井先生は安心したような顔をした。



「安心したよ。じゃあ、先戻ってるよ!あっ。一位おめでとう!」

と言って、亜希と櫻井先生は戻って行った。

「......」

「......」

そして

私と先生は、お互いの顔を見られずにいた。



自分のクラスの応援席に戻り、一番の目玉種目であるリレーに出場する亜希を応援していたが、どうしても考えてしまうのは、さっきの事だった。



......先生との二度目のキス。

また事故のキスだったけれど......

先生の唇の感触がまだ残っている。

......一回目のキスよりドキドキするのはなんで?



そんなの決まってる。

自分の気持ちに気付いたからだ。

今までは疑問形だったけれど、それが確信に変わったからだ。



先生......

私、先生の事が好きです。
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