お隣りは先生!?
「舞波......」

不意に名前を呼ばれる。

ん?

私は、智也の方を向いた。

顔が近付いてくる......

......キスされる......!?

ドンッ!

私は、思い切り智也を押し飛ばした。

「いってぇ......」

あ......

「ごめ......ごめんね?智也......。私、あの......」

どうしよう。
上手く言葉が出て来ない。

泣きそうになる私......



その時、智也が私の頬を優しく撫でて

「ごめんな?」
って謝った。



言わなきゃ。これ以上、智也を傷つけちゃって駄目だ。

「あのね......智也。私......好きな人が......」

全部言い終わらないうちに智也は

「知ってるよ。」
って言った。

えっ?

「舞波、安東先生の事が好きだろう?」

智也......気付いて......

「本当は無理矢理にでも、舞波を俺のものにするつもりだった。でも、舞波には安東先生の方がお似合いだよ。」

って智也は笑った。

「でも、教師と生徒だし......叶うわけないよ......」


ブニッ。

いきなり頬を抓られた。

「......いたいれふ......」

「大丈夫。絶対に叶う。俺が保障する。......分った?」

「はひ......」

智也は良い子と言って、また笑った。



ありがとう。智也。

これからも、私の大事な幼馴染みでいてね?
< 39 / 78 >

この作品をシェア

pagetop