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「ねぇ今日の櫻庭さんも素敵だったわね」そういうのは小林だった


「そうね」小林の問い掛けに櫻庭の背中を追いながら眞下が言葉数少なく言う


例え有能であろうとも所詮彼女たちも櫻庭狙いに違いはないのだ


喫煙ルームに入るとすぐさま同僚の蒔田(まきた)に「このランチシステムなんとかならないのかよ…お前みたいなヤツは日替わりで食べる相手がかわってさぞかし楽しいだろうけど」


「ふ〜」煙りを飛ばしながら

蒔田は続けた
「俺は、用務員のちよさんとふさ子さんにワイシャツ王子と迫られて早三年…毎日緑茶片手に愛想笑いだぜ〜」


蒔田は肩を落とし落胆した様子だ


「俺も。楽じゃないな…接待より気が張るな」
櫻庭は続けた
「できれば一人で珈琲でも愉しみたいところなんだが」


「お前は贅沢だな。」
蒔田が言う


「そろそろ時間だ。デスクに戻ろう」


二人は喫煙ルームを後にしそれぞれのデスクについた
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