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「綺麗にしているのね」


眞下は部屋を見渡しながらそう言った


「殺風景とも言うんだがな」

俺はスーツのジャケットをハンガーにかけ
料理の準備に取り掛かった

「櫻庭さん?」
そう呼ぶ眞下に
「大生(だいき)でいいよ」

「大生…」そう呟くと眞下にいきなり後ろから抱きつかれ


「大生…貴方は、私の前から居なくなったりしないでね」一筋の涙と共にそう言われた


それは俺も一緒だ…


もうあんな喪失感
味わいたくなんかない
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