実話~運命~
だけどその日は突然やった。

志穂と2人でアイス食べに行ったとき、猛からの連絡があって合流することに。

何も考えてへんやったけどそこにはウィルがおった。

猛はわたしがおるって知らんくて、志穂はウィルがおるって知らんかった。


ウィルはちょっと髪が短くなって、相変わらず背高くて外人みたいな顔しとった。

前よりもっとかっこよくなっとった。


ウィルは何もしらんかったくせに驚いた顔1つせんで


「里美か!?お前ほんまバカなことしやがってー!!」


と言っていきなりタックルをかましてきた。

わたしはポーンと吹っ飛んで倒れかけた。


「何すんねん!このアホ!!!」


「アホはどっちやねん!!このドアホ!!」


「ウィルには関係ないわ!!ほっとけこのアホ!」


「お前…関係ないは言い過ぎやー!!!」


そう言ってわたしの髪をグシャグシャにしてきた。


それを志穂と猛は呆れた顔して眺めとった。


後から

「小学生より始末に負えんわ。」

とボソッと猛の呟く声が聞こえた。
< 104 / 236 >

この作品をシェア

pagetop