実話~運命~
高卒のわたしにはきっと正社員は無理だろう。
バイトでもいいやって思った。
ただ、朝くらいから夕方までみんなと同じような生活をしたかった。
わたしが始めたのは雑貨屋さんのバイト。
自給880円で、早番が朝10時から夜7時まで休憩1時間で働く。
中番、遅番もあるけど遅番で早番の2時間違い。
検品したり、包装したり、掃除したり。
暇だったけど色々香水を覚えることができたし、何より人間関係がよくって楽しかった。
毎日一緒に休憩する人とランチを食べて、ゆっくり仕事をする。
その繰り返し。
楽だった。
そんな生活になれて、笑うことも多くなったし、食べることも寝ることも出来るようになった。
オシャレをして好きな服着て普通の20歳になった。
成人式にも行けず苦労した2年を取り戻そうって張り切っとった。
そんなわたしに美容師の仕事を始めた志穂も猛も大学2年になったウィルも、企業に就職した鈴も、トリマーの見習いしてる義孝も、大学3年になった譲二も安心してくれた。
もちろん梢ちゃんと千尋ちゃんも。
2人はキャバ嬢になっとった。
そんな仕事しながらもわたしがしとったことを知って
「風俗、金目当てで行く子って半分くらいやからな。なんらかの事情がある子も半分はおるねん。あんたはもうこれから引っかからんやろ。もう前向いて歩き。」
って言ってた。
ウィルとは別に恋愛感情が復活することもなかった。
ウィルは初めて会ったときは彼女がおったけど今はおらんらしい。
周りから復縁すれば?って言われてたけどそんな気はなかった。
ウィルが嫌いなわけやない。
信じられないわけでもない。
今のウィルは大人やし誠実やってわかっとったし。
ほんとにまだ、恋はこわかっただけ。
バイトでもいいやって思った。
ただ、朝くらいから夕方までみんなと同じような生活をしたかった。
わたしが始めたのは雑貨屋さんのバイト。
自給880円で、早番が朝10時から夜7時まで休憩1時間で働く。
中番、遅番もあるけど遅番で早番の2時間違い。
検品したり、包装したり、掃除したり。
暇だったけど色々香水を覚えることができたし、何より人間関係がよくって楽しかった。
毎日一緒に休憩する人とランチを食べて、ゆっくり仕事をする。
その繰り返し。
楽だった。
そんな生活になれて、笑うことも多くなったし、食べることも寝ることも出来るようになった。
オシャレをして好きな服着て普通の20歳になった。
成人式にも行けず苦労した2年を取り戻そうって張り切っとった。
そんなわたしに美容師の仕事を始めた志穂も猛も大学2年になったウィルも、企業に就職した鈴も、トリマーの見習いしてる義孝も、大学3年になった譲二も安心してくれた。
もちろん梢ちゃんと千尋ちゃんも。
2人はキャバ嬢になっとった。
そんな仕事しながらもわたしがしとったことを知って
「風俗、金目当てで行く子って半分くらいやからな。なんらかの事情がある子も半分はおるねん。あんたはもうこれから引っかからんやろ。もう前向いて歩き。」
って言ってた。
ウィルとは別に恋愛感情が復活することもなかった。
ウィルは初めて会ったときは彼女がおったけど今はおらんらしい。
周りから復縁すれば?って言われてたけどそんな気はなかった。
ウィルが嫌いなわけやない。
信じられないわけでもない。
今のウィルは大人やし誠実やってわかっとったし。
ほんとにまだ、恋はこわかっただけ。