実話~運命~
だんだんわたしの周りに人が集まりだした。
みんな笑顔で千尋ちゃんと大悟くんという人の言い合いを聞いていた。
時には声に出して笑ったり。
「里美、お前おもしれー時は笑えよ。お前の笑った顔、俺見たことないねん。」
わたしの肩をポンッと叩き洋介くんが言った。
「あ…ありがと。」
わたしが小さな声で言うと皆が黙った。
え…もしかして敬語使わなかったから黙ったの!?
もしかしてあの茶髪の人が持ってるバットで殴られたりしちゃう!?
そんな不安が頭をよぎった時だった。
「里美の声初めて聞いたわ~♪」
梢ちゃんが言った。
そうだ、わたしまだ一度も声を出してないと思われてるんだった。
今頃気付いた。
さっきのは洋介くんのでかい声で消されてると思うし。
「里美、声も可愛いじゃねーか。お前、彼氏とか好きな奴いるん??」
また大悟という人が聞いた。
「てめー…俺の妹みてーな存在に手出そうとしてんじゃねーやろうな??」
洋介くんが大悟という人にすごんだ。
それにまたみんなが笑った。
それにつられわたしも笑った。
中学になって初めて笑った。
いや、ほんとに久々に笑った。
心から。
みんな笑顔で千尋ちゃんと大悟くんという人の言い合いを聞いていた。
時には声に出して笑ったり。
「里美、お前おもしれー時は笑えよ。お前の笑った顔、俺見たことないねん。」
わたしの肩をポンッと叩き洋介くんが言った。
「あ…ありがと。」
わたしが小さな声で言うと皆が黙った。
え…もしかして敬語使わなかったから黙ったの!?
もしかしてあの茶髪の人が持ってるバットで殴られたりしちゃう!?
そんな不安が頭をよぎった時だった。
「里美の声初めて聞いたわ~♪」
梢ちゃんが言った。
そうだ、わたしまだ一度も声を出してないと思われてるんだった。
今頃気付いた。
さっきのは洋介くんのでかい声で消されてると思うし。
「里美、声も可愛いじゃねーか。お前、彼氏とか好きな奴いるん??」
また大悟という人が聞いた。
「てめー…俺の妹みてーな存在に手出そうとしてんじゃねーやろうな??」
洋介くんが大悟という人にすごんだ。
それにまたみんなが笑った。
それにつられわたしも笑った。
中学になって初めて笑った。
いや、ほんとに久々に笑った。
心から。