実話~運命~
予想通りやった。

捨てに来たってのは当たりやった。

でも口から出た言葉は


「何するん!!」


そう言って海の中にそのまま入った。

それを後ろから追ってきたウィルがわたしの手を掴んで止めた。


「ええんや。もうあれはいらんやろ。」


夜の海を照らす月と波の音が本気で耳にも目にも入らなかった。


ショックだった。

これでウィルと終わりやって完璧に悟ったから。

わたしはバカすぎるから知らん間にまたウィルに惹かれてたんや。
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