実話~運命~
バイト先の飲み会に出た。

2ヶ月に1度くらいのペースであっていて、その日は10時から飲み会だった。


わたしの働いている雑貨屋には支店というか店舗が4つあって、その店舗からと本社の営業とか事務員さんとかが来る大きな飲み会にその日は珍しくなった。

どういう流れでそんななったのかわからないけど初めてだったので正直な話、そんな人が多いのめんどくさいなって思ってた。

身内だけが楽だし。


人数が40人弱くらい集まったから小さな居酒屋さんを貸し切って行われた。


わたしは同じ店舗で働いている中山さんと岡本さんの横に座っていた。

中山さんは茶髪の耳くらいの長さのちょっとヒゲが濃い27歳のイケメン。

爽やかだけどヒゲが濃いのが…って人。

岡本さんは正統派美人という感じだけど実は32歳とコッソリ教えてもらったことがあった。

実際は25歳くらいにしか見えないのに。


2人とはよく休憩が一緒になることもあったし、妹みたいだと言って可愛がられていた。

今日も他の人と絡む気がなく、3人で話していた。

すると岡本さんが本社の事務の人のところに挨拶に行こうと言うから、わたしと中山さんは渋々着いて行った。


事務の人なんてこれから先も関係ないと思うのに。と思いながら。


実際事務職の人とは淡々とした挨拶で終わった。

営業の人は結構年齢様々という感じで8人くらいいた。


「久保崎さん、もう席戻ろうか??」


中山さんの言葉にわたしは


「はい、そうですね。気まずいし、はよ戻って飲みましょ。」


そう言ったときだった。
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