実話~運命~
「久保崎さん、名前は何て言うん?」


「里美です。志水さんは翔太って言うんでしょ?」


「そやで。里美ちゃんかー。里美ちゃんて呼んでもええ?」


「いいですよ。で、志水さんの家はどこなんですか??」


「俺?俺は×○町♪」


「×○って…真逆じゃないですか!!なんで一緒に乗るん!?」


「送る言うたやろ。黙って乗っとき。女の子なんやから♪」


そう言ってわたしの頭をクシャとなでた。

わたしの茶髪のロングヘアが乱れるのがわかった。


「すいません…。ありがとうございます。」


そう言ってるとあっという間に家に着いた。


お金を出そうとすると止められた。


「またな、里美ちゃん。」


わたしがお礼を言って降りるとき、最後にそう言ったのが聞こえた。

それと同時にドアが閉まったからわたしはペコリとまた頭を下げた。



この日の印象はえらいいい人やな…。

顔だってええし、モテるんやろうな。

営業って儲かるんやろか??

ほんま太っ腹やな~。


ってところだった。
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