実話~運命~
ウィルは毎日、学校と居酒屋のバイトを頑張っていた。

わたしも毎日雑貨屋で働き続けた。


そして2月。

寒い日だった。


仕事が終わって携帯を見ると志水さんから着信が残っていた。


「あ、志水さんや。」

口走ると中山さんが驚いたように言った。

「久保崎さん、連絡取ってるん??」

「いや、あの飲み以来初めて連絡来たんです。何やろ??」


そう言って電話を掛け直した。

でも電話に出たのは意外にも山崎さんだった。


「仕事終わったん?出ておいで。今2人やから女ッ気なくてたまらんわ。若い子と久々に飲みたくてなー。」


マシンガンのように一方的にガンガン話す山崎さんはまた酔ってるようだった。


すると電話口の人が変わり、志水さんの声が聞こえた。


「大丈夫なん?無理せんでええからな?」

でも後ろからは山崎さんのはよ来い!!という声が聞こえていた。

なんだかこれがおかしくってわたしは笑いながら


「わかりました、10分で着くんで待っとってください。」


そう言って電話を切った。
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