実話~運命~
なにが起きたのか。

現実をちゃんと受け止めるのが出来んやった。


ただ、わかるのは目の前の情景。

理解できないだけ。



「見たらあかん。行こう。」


隣でそう言ったのは中山さんやった。

そこにはウィルが女の子と2人でイチャイチャしながら酔って歩いてる姿。


心の狭いわたしはこんなことだってすぐムカついてしまう。

小さな街でもないのに何でこんな会ってしまうん??

それよりウィル、その女は誰なん??

わたし、あんたを信用してるんよ??

また、裏切ったん??


わたしは中山さんの止める言葉も聞かずに酔ったウィルを後ろから思いっきり蹴飛ばした。


「いってぇーな。」

そう言って振り向いたウィルはわたしを見て目を丸くさせた。


「何この女~??なんなん??」

横の女はウィルの手を掴んだままわたしを睨んだ。


周りだって異様な光景にこっちをチラチラと見ていた。





< 129 / 236 >

この作品をシェア

pagetop