実話~運命~
「ほんま里美、どないすんの??」


久々に志穂に会ってウィルのことを話してた。

あの騒動のとき、志穂は怒りまくってウィルをしばらく着信拒否、メールシカトという仕打ちをしてた。

でも”やめたって。”とわたしが言ってからは何事もなかったかのようにはいかないけどメールだけは返すようにしとるらしい。

電話はキレそうやからまだ出きらんって言ってた。


「どないしよ~…。ウィルのことはほんま好きなんやと思う。でもまた傷つくかもしれんやん?こわいんよ。」


「わたしはウィルは友達としては好きやけど彼氏にはしたくないわ…。女好きやし、モテるし、いい加減だし。やめといたがもうええんちゃう?」


志穂はわたしとウィルによりを戻してほしくないらしく、ずっとそう言ってた。

確かに女好きやし、モテるし、いい加減。

でも一緒におるときはほんまええ奴なんよな。


「そうかもしれんなぁ。まぁウィル返事せかしたりせんし、もうちょい考えてみるわ。」


「別れ、別れ!!もう付き合っとくと辛いことばっかやって。それよりこの前のUSJのお相手とはなんもないん??」


志穂はニヤけながら志水さんのことを聞いてきた。


「お兄ちゃんみたいなもんや。向こうやってわたしのこと妹や言うとったし。」


「なんや、つまらんな。うまくいけばええのに。」


「つまらんて…あんた。」


久々の再会やったしそれからは志穂の話を聞いてた。

猛とはうまくいっとるらしいけど仕事がキツくてなかなか会えんらしい。

だから来年、一緒に住むかもしれんって。

それ聞いてほんま嬉しくなった。

ずっと仲良くて相手を思いやる2人はわたしの理想やった。
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