実話~運命~
仕事が終わって2人で居酒屋へ行き、めっちゃ飲んだわたし。

志水さんは強いから飲んでもあんまり酔うことはない。


一次会で焼酎のロックを飲みすぎて酔い、


「志水さん、カラオケ行きましょカラオケ♪」


ってな具合でわたしたちはカラオケに移動した。

何気に2人でカラオケって初やった。




わたしは風邪をひいとって、歌えんってことをすっかり忘れとった。

なのに志水さん引き連れて行き、かすれ声で歌いながらまた飲んだ。


途中、あまり記憶がないんやけど


「声、出へんし!!」


って言って志水さんの歌ばっか聞きよった。

初めて聞いた志水さんの歌声はほんま綺麗でまじで上手かった。


聞き惚れて右横に座っとる志水さんの肩にわたしは頭を乗っけた。

酔って甘えてしまっとった。

志水さんの左手がわたしの肩を抱く。


そのままその状態でおって、志水さんが歌い終わったとき志水さんを見て


「ほんま上手。」


って言うと右手でわたしのアゴをクイッと上げ…キスをしてきた。

わたしは身を委ねてた。
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