実話~運命~
何度も何度もキスをした。

酔ってるから。

そう思ってた。


「里美ちゃん、ゴメン。」


いきなり志水さんは謝った。

謝られると雰囲気、まじで悪くなる…。


「いや、ええです。帰ります?」


わたしも気まずくてそう言うと


「いや、帰らない。」


そう言ってまたキスをしてくる。

意味がわからん。

謝ってまたするん!?

でもキス、ほんま気持ちいい。


「里美ちゃん、家来る?」


子どもやないんやから分かってる。

志水さんの家に行ったらどうなるってことくらい。

遊びに行くんとちゃうし。


「行く…。」


そう言ってわたしたちはカラオケを出た。

代行で志水さんの家まで行き、部屋に入ってブーツを脱いだ瞬間またキスされた。

もうわたしも酔いがだいぶ冷めとった。

志水さんはもっと冷めとるはず。


それでも酔っているかのようにひたすらキスをし続け、手を引かれベッドへ。

そのままカラダを重ねあった。
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