実話~運命~
ゴハン食べ終わったらお礼に後片付けをした。

といっても食器洗うくらい…。

こんなんならさっき待ってるときにお掃除でもしとけばよかったって思った。

洗い終わって帰ろうかな。っと思ったときやった。

タオルで手拭いたら後ろから腕がわたしと包んだ。


「帰る。とか言わんよな??」


それはすっごい寂しそうな声やった。

小さく、不安そうな。


「帰ってほしくないんですか??」


「当たり前や。」


そう言って首筋に唇を這わせてきた。

ぴくっと動いてしまうわたし。

でもこのままやったらほんまセフレやん。

言わんといかん。

このままやったらズルズルなってしまう。

そう思ったときやった。


「里美ちゃん、好きや。俺順番間違ってしもたけど後悔はしてへんで。里美ちゃんがが俺のそばに居てくれさえしたら何だって出来る。里美ちゃんを死ぬまで守っていくことだって。ホンマにありえんくらい好きやから。俺と付き合って。」


本気で耳を疑った。

志水さんがわたしを!?

考えてもなかった。
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