実話~運命~
それから1人職員室で授業が終わるまで時間を潰し、休み時間になったら先生に言われた教室へ1人で向かった。
場所は口で聞いた通りに行くとあったのですぐわかった。
2年4組。
この学校は各学年8クラスまである大きな中学校だった。
3年は9クラスあるらしい。
その2年4組にガラッと入るとガヤガヤとした声が響いていた。
その中の廊下側の1番後ろの席に座れと言われていたからそこに向かった。
途中で”誰やねん、あれ。””朝先生が言うとった転校生?””スカート短すぎひん?”という声がかなり聞こえていた。
友達がいなかったわたしはもちろん自分から話しかけることも出来ず、黙って歩いた。
友達の作り方なんてわからんし。
1番後ろの席の机の上には教科書が置かれていた。
さっき先生が言っていた新しい教科書か。
それを机の中にしまった。
その時バンッという音がしたので前を向くと、女の子が両手を机につけ、わたしを睨んでいた。
その子は茶髪でわたしより薄いくらいのメイクをしていた。
でも目つきが相当悪い。
「あんた、誰?」
低く、そして冷たく言われた。
気が強いってのがすぐわかる。
やっぱりこんな格好してるから睨まれるんだ。
もうほんっとにどうしよう。助けなんて誰も来てくれるわけないし…。
わたしは消えるかのような小さな声で言った。
「今日から転校してきた久保崎里美です。」
そう言うとわたしの顔をジロジロ舐め回すかのように見ていた。
周りからはクスクスという笑い声。
”あーあ…終わったな、あの子。”そんな女の子の声がわたしに聞こえてきた。
わたしまた嫌われちゃったんだ…。
そう思ったときだった。
「おい井手、その子に手出すと後悔するで。久保崎先輩の妹らしいから。」
窓側の方から男の声が響いた。
場所は口で聞いた通りに行くとあったのですぐわかった。
2年4組。
この学校は各学年8クラスまである大きな中学校だった。
3年は9クラスあるらしい。
その2年4組にガラッと入るとガヤガヤとした声が響いていた。
その中の廊下側の1番後ろの席に座れと言われていたからそこに向かった。
途中で”誰やねん、あれ。””朝先生が言うとった転校生?””スカート短すぎひん?”という声がかなり聞こえていた。
友達がいなかったわたしはもちろん自分から話しかけることも出来ず、黙って歩いた。
友達の作り方なんてわからんし。
1番後ろの席の机の上には教科書が置かれていた。
さっき先生が言っていた新しい教科書か。
それを机の中にしまった。
その時バンッという音がしたので前を向くと、女の子が両手を机につけ、わたしを睨んでいた。
その子は茶髪でわたしより薄いくらいのメイクをしていた。
でも目つきが相当悪い。
「あんた、誰?」
低く、そして冷たく言われた。
気が強いってのがすぐわかる。
やっぱりこんな格好してるから睨まれるんだ。
もうほんっとにどうしよう。助けなんて誰も来てくれるわけないし…。
わたしは消えるかのような小さな声で言った。
「今日から転校してきた久保崎里美です。」
そう言うとわたしの顔をジロジロ舐め回すかのように見ていた。
周りからはクスクスという笑い声。
”あーあ…終わったな、あの子。”そんな女の子の声がわたしに聞こえてきた。
わたしまた嫌われちゃったんだ…。
そう思ったときだった。
「おい井手、その子に手出すと後悔するで。久保崎先輩の妹らしいから。」
窓側の方から男の声が響いた。