実話~運命~
ステージ11 最愛の人(波乱万丈編)
「ウィル、わたし…彼氏できた。」


仕事が終わって迎えにきたウィルに伝えた。

電話で伝えたってよかったんやけどちゃんと会って伝えたかった。


「ほんま今までこんな迎え来てくれたりしてありがとう。感謝しとる。」


お礼、会って言いたかった。

車に乗らず、窓ごしだけど目を見て言いたかった。

ウィルの気持ちはわかっとる。

でも言いにくくてもちゃんと言わなあかんて思ってた。


「そっ…か。おめでと。」


ウィルは笑って言ってくれた。

いい笑顔とまではいかん。

でも、ウィルなりに精一杯笑顔を見せてくれたんやと思う。

わたしを安心させてくれるため。
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