実話～運命～

猛は事故にあった。

仕事終わって道を歩いてたときに車に気付かれずはねられたらしい。


「志穂…。猛は？？」


志穂に駆け寄って聞くと志穂はわたしを見てボロボロ涙を流しながら飛びついてきた。


「里美…まだ…意識…。」


グチャグチャになって泣きながら言う志穂をわたしは力強く抱きしめた。


「志穂、信じて待っとこ！！猛はそんな弱い男とちゃうんやから！！」


「そうやで！！猛は絶対大丈夫や！！」


そう横から言ってきたのはウィル。


わたしとウィルは必死で志穂をなだめとった。

志穂は不安でしょうがないって顔が溢れとったから。



泣き続ける志穂の手をずっとウィルの握っとった。