実話~運命~
その瞬間、その女の子は目を丸くして


「は?あんた…久保崎先輩の妹なん!?」

と聞いてきた。


「洋介くんのこと?妹じゃなく、いとこですけど。」


そう言うとその子はしゃがみ込んで机のとこくらいに顔を置き、


「そっか!ゴメンなきつい言い方してしもたわ!!わたし、井手尚子言うねん。よろしく。仲良くしてな♪」

とさっきとは180度違う態度を見せた。


洋介くん…一体どんだけ支配力持ってるんだろ。

ちょっと驚きながら、でも仲良くしてねと言われたことが嬉しくって


「うん、ありがとう。」


と言い返した。


そしてその周りからも女の子が集まってきて色々話した。

今日、梢ちゃんとか千尋ちゃんらと一緒に来たこととか。


すると「えぇー!!??」と驚きの声が上がったりしていた。

そんなに驚くことなんやろか??

こんな早く人に囲まれるなんて境遇に恵まれたなって思った。
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