実話~運命~
それからわたしたちは一緒に住むことにした。

お昼の休みの日に荷物を取りに行って翔太の家に置いた。


翔太は康夫さんを

「許せへん。」って言うとった。

でも

「叔母さんの男やからな…。」

って我慢しとった。

会えば殴るから会えんって言うて。


優しいな。

でもな、わたしは違う。


傷が癒えるにつれて燃えてきた。

復讐の心が。


許せへん。

叔母と母親、そしてわたしにまで手を出したあの男が。

復讐のお時間のチャイムが今、鳴った。
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