実話~運命~
「うちのお袋の他に何人手出しとんねん。」


洋介くんおこの声が聞こえた瞬間、ガシャーンという音が聞こえた。

何かが割れた音。


止めなきゃ、暴力はあかん。


思ったけど身体は動かない。


「な、何のことやねん…。」


「お前、うちの叔母とも関係あるらしいなー。裕太が前に見とんねん。」


すると男は完全に拒否を始めた。

それに裕太がキレて


「お前、俺が嘘言うてるってことになるやろが!!ちゃっと認めろやコラ!!」


って暴言を吐く。


チンピラがからんでるようやった…。

そんな2人に男はだんまりになる。


「しまいには里美にまで手出しよって。俺の妹みたいな存在やで。絶対許さへん。」


その瞬間あの男の


「いててて、やめてーな。違うねんって。」


って声が聞こえた。


「何が違うんか、言うてみ!!」


そしてドカッという音。

蹴ったか殴ったかそのへんや。


そしてセキ込みながら男は言うた。


「全員俺を誘惑してくるからしょうがないんや。ここの女らはみんなヤることが好きでしょうがなかったんや…。許してーな。」


その瞬間頭の線が切れたのがわかった。


「おいコラ、いつわたしがてめぇを誘惑したんか。ボケが。」


そして頭を洋介くんに掴まれとる男の腹をめがけて思いっきり蹴りを入れた。


そんなわたしを止める人、いるわけがない。
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