実話~運命~
沙織は高校行き始めて1週間で同じ学校でヤンキーの彼氏を作った。


彼氏が出来てからは一緒にいることが少なくなった。

それが当たり前なんやろうけどすごく寂しかった。


そして久々に会った時、シンナーも万引きも辞めれなかったと告白された。

わたしは別に気にはしないけどわたしだけ変わっていくのが淋しいと言われた。

それに対してわたしもじゃあ同じことするなんて言えへんし、答えに困ったのをよく覚えとる。



それから沙織とあまり会わないではなく、会わなくなった。

連絡もお互いしなかった。

お互い同じことを思ったんやろう。

考え方はもう違うって。

あんな仲良かったのにこんな簡単に切れるもんなんやなって思うと寂しくなった。

慶太とはたまに会ったりしとったけど…。


高校では安奈と安奈の同中だった澤田夏美と3人で過ごした。

わたしはやはり有名だったらしく、しょっちゅう声をかけられた。

○○中の久保崎さんなんだ♪とか。

正直めんどくさかった。



安奈と夏美はいい奴だけど何か合わないところがあった。

簡単に悪口を言うところとか。


理由はあるかもしれないけどずーっと悪口の話ばっかりするから疲れる。

今日もよく知りもしない子のことを

「男見すぎやって、あの女、ブスのくせに。」

「それわたしも思うでー。」

とかこんな感じで続けていた。

わたしはそういうんどうでもいい。

その時わたしは適当に聞きながら外を見つめていた。

外ではギャル男みたいな奴らがタバコを吸っていた。

それを見ると吸いたくなり、わたしは席を立って外へ向かった。



「どこ行くん??」

そう聞く2人に


「一服してくるわ。1人でええから。」


そう言って2人から逃げ出した。
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