実話~運命~
この日は木下志穂が男のをしゃぶるだけの売りだった。

わたしは部屋の外でピッチをいじるフリをしてドアの前に立った。

外から見えないように。


これで木下志穂は2万もらっていた。


「あー臭くてたまらんやったわ。」


わたしたちはファーストフードを食べながらこの日夜まで語っていた。

お互いの今までを。


木下志穂は彼氏がしょうもないらしく、パチンコに行っては負けて金をせびってくるらしい。

売りしてることも彼氏は知ってる、何も言われないと淋しく言っていた。

でもそんな男が好きでしょうがないらしい。

わたしがどうこう言うような問題でもないし頑張れとだけ言った。

木下志穂はそのために売りをしてるんだとか。


「せめて相手選びたいわー。」


笑って木下志穂は言ってた。



それからは安奈と夏美じゃなく木下志穂と一緒に過ごした。


そしてGW明けの1年全員でのオリエンテーションが近くなってきた。

噂によるとヤリまくりのひどい2泊になるらしい。


10人の部屋というかテントで名簿から順番に部屋割り。

前の席である木下志穂とは同じ部屋になった。



安奈とは離れたけど夏美とはギリギリ一緒になった。
< 34 / 236 >

この作品をシェア

pagetop