実話~運命~
「じゃ中林呼び行こか。」


ウィルソン豪がそう言ってわたしたちはウィルソン豪たちのクラスの方へ向かった。

ウィルソン豪と中林という人はテントは同じらしい。

わたしは中林という名を初めて聞いたし、初めて見ると思う。



こいつらの1-4は自分たちで班を決めたらしい。

仲のええクラスなんやろうな。


「なっかばっやし~♪行くで~♪はよ持ってこいやー!!」

テントの外でウィルソン豪が叫んだ。

ほんま声でかすぎる。



「豪、お前声でかいねんて。お、なんやもう呼んできたんか。」


中林が出てきた。

この中林猛と出会ったのはこの時だった。



「こいつ、中林猛な。で、久保崎里美ちゃんに木下志穂ちゃん♪」


「知っとるわ。この2人くらい。」


「は?中林猛は何でうちらのこと知っとるん??」


「は?なんで木下は俺のことフルネームで呼ぶん?ま、えーけど。あんたらめちゃくちゃ有名やで?キレイどころが2人でウロウロしとるとかで。」


「なんで木下志穂はともかくわたしまで入っとんねん…。」


「てかあんたらフルネームで呼び合ってんのかよ。変わってんな。」


ププッと中林猛が笑った。


「もう、話は後や。花火するで!!」


ウィルソン豪がしびれを切らしたかのように言った。

そしてウィルソン豪にわたしは手を引かれ、テントがないようなところへ移動した。


ところどころでエッチな声が聞こえてたけどシカトして。
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