実話~運命~
メールをするのはほとんど木下志穂とウィルソン豪と中林猛だった。

たまに洋介くん、裕太、そして梢ちゃんと千尋ちゃん、大悟くんや博くんや隼人くん。


木下志穂はこの頃あのしょうもない彼氏と別れた。

というより捨てられたらしい。


それには怒り狂って一言言わせてといったが木下志穂はめんどくさいし、相手にするだけムダだから辞めときな。と冷たく言った。

木下志穂はさっぱりしていたけど傷ついていたのがすごく分かった。

だからずっと一緒にいて騒いだ。

ウィルソン豪も中林猛も一緒に。

中林猛は正体不明(教えてくれなかっただけ)の彼女がおったけどほとんど一緒に過ごしていた。


この頃くらいからフルネームで呼ぶのがめんどくさくなって名前で呼ぶことにした。

志穂、ウィル、猛と。


「なんで俺だけ名前じゃないん?」

とウィルは不服そうだったけどそのへんはシカトしていた。

外見が外人だし、豪なんておかしいし。




ウィルに告白されていたこともあって返事を毎日言わされとった。


「付き合わない。」


この言葉を毎日言うのに毎日付き合ってと言われた。

もう挨拶の1つになっとったのかもしれん。


そして季節は過ぎ、秋。

ウィルに夏美が告白したという話を猛から聞いた。



これがちょっとした安奈・夏美と志穂・わたしの抗争の始まりだった。
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