実話~運命~
「ウィル、夏美になんて返事したん?」


放課後、いつものように4人でゲーセンや街ブラしながら遊んでいた時にウィルに聞いた。


「なんや、知っとったん?普通に付き合えへん言うたで?もしかして里美…ヤキモチか!?」


「んなわけないやろ。断ったんかー。」


「里美のことが好きやから言うたらしいで?コイツ。」


横から猛が入ってきた。


猛といえば最近付き合ってた彼女と別れたらしい。

そのときに初めて正体を明かしてくれたけど実は28歳のOLで12歳も年上やった。

だいぶ背伸びしたなー。て言うとった。




「は?ウィルそんなこと言うたん??」


バカにしたように言うとウィルもムキになって


「言うたで。だってほんまのことやん。今の俺は里美以外と付き合う気ないしな。」


「あんた…ウザイ。」




こんな感じでお開きになり、8時くらいにいつものようにウィルに送ってもらった。

猛は志穂と家が意外と近かったから志穂を送っていく。


ウィルの原付の後ろに乗り、いつものように送ってもらった。

そして家の前まで来ていつも通り”ありがと。じゃ、帰るな。”って言って家に入ろうとしたときウィルが手を掴んだ。


「なぁ、ほんま付き合ってくれへんの?里美のこと本気やねん。わかっとるやろ??俺やって毎日言ってるの辛いんやで。」


「なら諦めて。ウィルのこと、わたし友達としか思われへんねん。てか手、離して?」


「心変わりするかもしれへんやん。」


「多分ないわ。」


わたしはウィルはカッコイイと思うしすごくいい奴だと思う。

でも友達というのが強すぎて今さら恋人になんかなれなかった。

というよりウィルとあれ以来キスすることなかったけど、これからもキスやエッチするなんて考えられなかった。
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